トップ > 取手市コミュニティバスのデザインについて

奇抜なデザインであることから、少々たじろいでしまったり、
『耳なし芳一』みたい…といった評判も聞かれますが…
そんな方も、コンセプトを知れば、
取手市コミュニティバスのデザインの奥深さを知るはずです。


取手市広報 2006.9.15号より

日比野さんにデザインコンセプトをお聞きしました。

コミュニティバスのデザインは一言で言うと「回覧板」のイメージです。コミュニティバスは、日常の足となる地域密着型の交通手段です。そのため、地域の特徴や、住民の抱く地域に対するイメージを聞き取り、これらを言葉として、私の独特の書体により文字化し、バス全体に温かみと動きのあるデザインを施しました。このバスが走行することにより、地域の特徴やイメージを他地域(隣人)に伝達するというイメージです。また、車体の色は、ルートのイメージに合わせ、それぞれ異なる色とし、色により特徴を出すことも試みています。これにより、利用者が路線を色で区別し、利用しやすくなる効果も兼ねています。


【プロフィール】
日比野克彦(ひびのかつひこ)。岐阜県岐阜市出身。東京芸術大学大学院卒業。現在、同大学先端芸術表現科助教授。
1982年:日本グラフィック展グランプリを受賞
1983年:東京ADC賞最高賞を受賞
1995年:東京芸術大学助教授に就任
1999年:毎日デザイン賞を受賞


 ※一部、フリー百科事典「ウィキペディア」からも抜粋

「ミニバス」の模型 取手市コミュニティバスをデザインした日比野克彦氏の書籍
取手市コミュニティバスにも使われている「ミニバス」のプラスチック製モデル完成品★鉄道模型並の精密さなのに食玩並のお値段★全12種+シークレット2種★縮尺150分の1(親指サイズ)★何が入っているかお楽しみのブラインドパッケージ仕様★1ダース買えば貴方もミニバスコレクター★シークレットバスに当たるかも…★


取手市コミュニティバスの各路線ごとのバスデザインコンセプト

(文章は取手市ホームページに一時期公開されていたものです)
取手市コミュニティバス(1)中央循環東ルートのバスは、緑色の車体に、市民から寄せられたメッセージが黄色の文字でたくさん書かれています。

01
取手中央循環東ルート

若草

循環するバスのお手本は自然です。コミュニティバスは必要に応じて変化する自然から学び生まれました。都市の生態系として変化していく「01ルート」は自然を象徴する「若草」の色。





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取手市コミュニティバス(2)ルートのバスは、肌色の車体に、市民から寄せられたメッセージが白色の文字でたくさん書かれています。

02
取手中央循環西ルート

肌色

全てのひと・ものは、動く事によって変化し、移動することによって成長します。
「02ルート」には成長する人々を予感させる肌色。
取手市コミュニティバス(3)西部ルートのバスはピンク色の車体に、市民から寄せられたメッセージが黄色の文字でたくさん書かれています。

03
西部地区ルート

人と人がふれあうところに心が通います。鳥の声も虫の鳴き声も行きかう人の話し声もみんな地域のふれあいです。「03ルート」には人のふれあい、ぬくもりを感じさせる朱の色。
取手市コミュニティバス(4)北部ルートのバスは、黄色の車体に、市民から寄せられたメッセージが緑色の文字でたくさん書かれています。

04
北部地区ルート

みんなが声援をおくる、がんばっている人に声援をおくる。働く人、スポーツする人、そして自然の中でたくましく育つ植物たちにも声援をおくる。「04ルート」には、そんな呼びかけをイメージする黄色。
取手市コミュニティバス(5)東北部ルートのバスは、水色の車体に、市民から寄せられたメッセージが白色の文字でたくさん書かれています。

05
東北部地区ルート

水色

水辺に親しむ時間は、川の流れとともに時の流れを感じさせます。川辺を走る「05ルート」は流れて走る水の色。
取手市コミュニティバス(6)東南部ルートのバスは、青色の車体に、市民から寄せられたメッセージが黄色の文字でたくさん書かれています。

06
東南部地区ルート

紺碧(こんぺき)

空があるから大地がある。大きな空は豊かな恵みを大地にそして人々に与えてくれる。夢がふくらむ「06ルート」には大きな空の紺碧の色。

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